今回は、久しぶりに燻製メニューの投稿です。
近年ではお酒を楽しみながらも、なるべく糖質を気にする方が増えていて、既製品の飲み物やおつまみなどのパッケージも、「糖質オフ」「ロカボ」という言葉を、よく見かけるようになりました。やはりバーでも、ビールやカクテルを避けてハイボールにしたり、おつまみもなるべく低糖質のものを選ぶお客様が増えてきました。
そこで今回は、高たんぱく・低糖質で人気最強の食材、鶏むね肉を使った燻製おつまみ「鶏むね肉の燻製ハニーマスタードチキン」をご紹介いたします。
まずはスモークチキンを作る
国産の鶏むね肉でスモークチキンをつくっていきます。鶏皮をはずしてきれいに掃除したら、繊維の向きを見て、境界線で約半分に切り、ミートテンダライザーで筋切りをしておきます。こうすることで肉が柔らかくなり、味が入りやすくなります。
鶏肉をボウルに入れて、下ごしらえ用自家製ハーブウォッカに10分ほど浸して殺菌、臭みをとったらソミュール液に漬け込みます。
【今回のソミュール液材料】
- 塩:鶏肉の総量の2%分
- 砂糖:塩の量の15%分(※塩と砂糖は混ぜておく)
- にんにく:2片をスライス
- ドライシェリーと水を1:1の割合で鶏肉が全て浸る程度の量に合わせる
塩と砂糖を鶏肉全体にすり込むようにしてまぶしたら、フリーザーバッグにうつし、そこにニンニクとドライシェリー、水を加えてなるべく空気を抜いて密閉したあと、さらにもみ込んでなじませます。これで冷蔵庫に入れて二晩寝かせます。
ソミュール液を切ったら、フックを取り付けてウッドスモーカーに吊るして、まずは表面が乾くまで煙は焚かずに熱源を入れ、30分ほど乾燥させます。表面がしっかり乾いたら、70~80℃で温度管理しながら、熱が入りすぎないように1時間ほど温燻をしていきます。
燻し終わったら冷めるまで待って、冷蔵庫で一晩寝かせます(その後は真空パックして保存しておきます)。これで鶏むね肉のスモークチキンが完成です。
自家製のハニーマスタードと合わせる
オーダーが入ったら、スモークチキンを一口大にカットし、弱中火でさっと軽くソテーして作っておいた、自家製ハニーマスタードを絡めていきます。
【ハニーマスタードのレシピ】
- マヨネーズ 適量
- イエローマスタード マヨネーズの量の1/5
- はちみつ イエローマスタードと同量
- ケチャップ マヨネーズの量の1/10
- 中濃ソース ケチャップと同量
- ブラックペッパー(粗挽き) 適量
全体にまんべんなく絡まったら火を止め、最後に粒マスタードを少々加えて、余熱で混ぜ合わせて仕上げます。付け合わせに、オニオンスライスとブロッコリーを添えて盛り付けたら、鶏むね肉の燻製ハニーマスタードチキンの完成です。
鶏むね肉は固くてパサパサしてるイメージですが、下ごしらえや熱の入れかたに工夫することで、中は柔らかく仕上がっております。「食べ応えのある味付けのおつまみがほしいけど、なるべくヘルシーなものがいい…」という時におすすめの「高たんぱく燻製メニュー」。ぜひお試しください。
以上、本日のブログは、小林がお届けいたしました。