皆様こんにちは、7月に入り戦闘モードに入ってきている小林です。そう、それはタイトルの通り、来たる7月23日(日)に開催されるヨコハマカクテルコンペティション2017への出場が迫ってきているためです。今年で6年連続出場となるこの大会、以前その歴代の受賞カクテルは以前のブログでも少しご紹介させて頂きましたが(→ブログ「お客様にご好評の『ヨコハマカクテルコンペティション受賞カクテル』をご紹介」)、今回は今年の大会とカクテルについてお知らせを兼ねてご紹介しようと思います。ちょっと堅苦しい内容ですが、興味ある方や大会観戦予定の方はぜひお付き合いいただければ幸いです。
【 今年の大会のテーマ 】
まず今回の横浜の大会テーマは「島」「星座」「ガラパゴス」。この3つの中から一つ選び、そこから連想するオリジナルカクテルを創作します。なぜその3つなのか…それはもう一つの大きいイベントが今年は関わっています。それは「横浜トリエンナーレ」という、3年に一度行われる現代アートの国際展。国際的に活躍しているアーティストの作品を展示したり、現代アートを通じて世界との文化交流を促進するイベントです。その横浜トリエンナーレ2017のテーマが「島と星座とガラパゴス」というわけです。島=接続・孤立、星座=想像力や道標、ガラパゴス=独自性・多様性を表しています。このキーワードの中から、未来を切り開く創造力につながる作品をバーテンダーとしてカクテルで表現する、というのが今大会のテーマ。厳正なる審査を通過した80名のバーテンダーが当日そのカクテルの創作を披露します。
【 選んだテーマは… 】
悩み抜いた末、私が選んだテーマは「ガラパゴス」。その理由とは…ガラパゴス諸島といえば、ダーウィンの進化論でも有名な世界遺産の孤島。大陸と離れていることで独自の進化を遂げ、その多様な生態系は今も進化しつづけています。そこから連想する「独自性・多様性」という言葉が、日本・横浜のイメージと合うのではと思いました。島国として独自の文化を育んできた日本、港都市として文化に多様性をもたらした横浜の開港。この先も“とどまらずに進化してほしい”という想いを込めて、このテーマを選びカクテルの創作に取り組みました。
【 完成したそのカクテルは… 】
カクテル名は選んだテーマとその意図から、“進化”という意味の「Evolution (エヴォリューション)」と名付けました。レシピはヘンドリックス・ジン、パーシモン(柿)リキュール、カンパリ、ローズシロップ、ライムジュースの5種類。今回初めて使ったのが“OR-G(オージー)”というフランスのパーシモン(柿)リキュール。柿だけではなく、マンゴー・パパイヤ・ライムも混ざっている、まさに多様性のある面白いリキュール。そしてベースのヘンドリックス・ジンが持つバラのフレーバーをローズシロップで引き立てる。ちなみにバラは横浜市の花でもあります。カンパリとライムジュースのほどよい苦味と酸味で味を引きしめ、後味に嫌な甘ったるさが残らないようにしました。あとは本番当日までデコレ―ションの微調整、精度UPや演技練習に打ち込むのみ!
なお、ヨコハマカクテルコンペティションはお客様も入場していただくことができます。チケットは1枚前売6000円(当日券7000円)で、競技観戦や多数協賛メーカーによるブースでの試飲、夕方からは表彰式を兼ねたビュッフェ形式の立食パーティーもございます。会場は中華街にあるローズホテル。チケットご購入やお取り置きは16日まで当店で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。