5/14(月)、シンガポールを拠点に世界で活躍されているバーテンダーAki Eguchi(江口明弘)氏によるスペシャルカクテルクルージングイベントが行われました。どんなイベントかというと、江口さんがゲストバーテンダーとして、立川のバー4店舗(BAR KoH、bar nocturne.「夜想曲」、BAR DARK KNIGHT、BAR Zolddich)に時間ごとに登場。今回のイベントのために考案したオリジナルカクテル2種類を直々に作って頂けるという、大変貴重なもの。本日は小林がその当日のカクテルをレポートさせて頂きます。
江口さんはシンガポールで2店舗のバーオーナーをされている方で、その2店舗ともAsia’s 50 Best Barにランクインしています(2018年 Gibson 22位 、 JIGGER & PONY 42位)。また、トップバーテンダーたちが競い合う世界規模の大会「ディアジオ・ワールドクラス」のシンガポール大会で、なんと2度の優勝経験を持つというバーテンダーさんです。
そんな世界で活躍される方がどんなカクテルを生み出すのか…
まず1杯目は「Dark Chocolate Negroni (ダーク・チョコレート・ネグローニ)」。ベースはスコッチウイスキーのブルイックラディ「ザ・クラシックラディ」。そこにチョコレート・カンパリ(カンパリにチョコレートビターズを加え、カカオニブを漬け込んだもの)、スイートベルモット(アンティカ・フォーミュラ)を合わせ、バーナーで炙ったシナモンスティックが添えられています。甘くほろ苦く、ほんのり香るカカオとシナモン…本来ジンをベースに使うネグローニよりも柔らかい口当たりがそれらを引き立たせていて絶妙でした。
Dark Chocolate Negroni
・Bruichladdich The Classic Laddie
・Chocolate Campari
・Antica Formila
・garnish:Torched Cinnamon Stick
2杯目は「Donkey Cong(ドンキー・コング)」と名づけられたカクテル。ドライバナナチップを漬け込んだスコッチウイスキー(ポートシャーロット・スコティッシュバーレイ)をベースに、スイートベルモット(プントエメス)。そして添えられたガーニッシュはカカオニブ。飲みこんだあとにふわっと感じるバナナとウイスキーの上品な香り、プントエメスの濃厚な味わい…そしてカカオニブを噛み砕いた時に広がるほろ苦さが驚くほどに相性が良い。それぞれが主張しすぎず、見事なバランス…
Donkey Kong
・Banana infused Port Charlotte Scottish Barley
・Punt et Mes
・garnish:cacao nibs
このような素晴らしいカクテルに触れる機会をつくって下さった、江口さんをはじめこのイベントに関わった全ての方々に感謝の気持ちと、自分もまだまだセンスと腕を磨いていかなければ、と改めて感じる良い1日となりました。そして今回参加できなかったお客様も、またこういったイベントの機会がある際には是非参加してみて下さい(^_^)