皆様こんにちは、小林です。最近はだいぶ春めいて暖かくなってきましたね。本日は桜咲くこの季節にぴったりの「抹茶」を使った和心全開なカクテルをご紹介します。
先日、製菓担当スタッフ亀井がブログでご紹介した、透明スイーツ「桜の水信玄餅」に合うカクテルを作りたいと思い、抹茶を使ったカクテルの構想を練っていたところ、いろいろ調べるためにネットを見ていたら“抹茶マシン”なるものがあることを知りました。
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挽きたての抹茶で美味しいお茶を点ててくれる、『CUZEN MATCHA(空禅抹茶)』さんの抹茶マシンです。鹿児島県産のオーガニックの抹茶リーフをその場で挽きながら粉にして、抹茶を点ててくれる優れものです。試しに使ってみたところ、やはり挽きたては香りが良く、とても美味しい抹茶ができました。
抹茶リキュールを使うよりも、ミクソロジーカクテルやモクテル(ノンアルコールカクテル)、デザートなどにもいろいろ幅広く活用できそうです。抹茶の濃さも3段階設定できるので、作るものによって濃さが調節できるのも便利ですね。
抹茶の魅力と効能
そもそもの抹茶の魅力は美味しいだけでなく、他のお茶と違って茶葉をまるごと食すため、茶葉そのものが持つ栄養素を取り入れることができます。海外でもスーパーフードとして抹茶には強い抗酸化作用をもつポリフェノールであるカテキン、ビタミンC、ビタミンEなどがたっぷり含まれています。
特に抗酸化ビタミンであるビタミンC、Eはお酒を嗜む人には必要不可欠な栄養素といえます。アルコールを分解、解毒するとき活性酸素が生まれるのですが、それに対抗すべく体内のビタミンC、Eが大量に消費されます。抹茶を摂取することで二日酔い予防にもなるといえます。
また、栄養素だけでなく、ストレス軽減やリラックス効果のあるカフェイン、テアニン(アミノ酸の一種)が含まれているため、心を落ち着けてくれる効果もあります。
そんな優秀な抹茶を使ったカクテルを今日は3種類ほどご紹介します。
黒みつきな粉と抹茶のグリーンティー・マティーニ
こちらは世界的にも人気の高いカクテル「エスプレッソ・マティーニ」のエスプレッソを抹茶に変えてアレンジしたカクテルです。
まず抹茶マシンに抹茶を点ててもらってる間に、グラスの縁半分にあらかじめ黒みつを塗ってきな粉をまぶしておきます。ケテルワン・ウォッカ40mlに、少し濃い目に出した挽きたての抹茶を加え、シュガーで甘みを整えてからシェイクをして、ストレーナーで氷のフレークを切りながらグラスに注ぎます。
最後に金箔を浮かべて完成です。癖のないウォッカをベースに使っているため、抹茶本来の旨味をそのまま味わうことができます。また、黒みつきな粉がついている側から飲むと、わらびもちを食べながら抹茶を飲んでいるような味わいになります。
挽きたて抹茶の六ジンフィズ
次はジャパニーズ・クラフトジン「ROKU 六」と抹茶を合わせたジンフィズです。六は日本ならではのボタニカル6種類(桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子)を使用してつくられているジンで、抹茶との相性が間違いなしです。
六を30ml、挽きたて抹茶60ml、レモンジュース10ml、シュガー2tspをシェイクして、よく冷えたグラスに注いだらソーダを加えて、レモンスライスを添えて完成です。
季の美の挽きたて抹茶ハイ
最後はとてもシンプルな一杯、簡単にいうと「ジンの抹茶割り」です。こちらのベースに選んだのは六ジンと同じく日本では有名な京都のクラフトジン「季の美」です。「季の美」はお米由来のライススピリッツをベースに、ボタニカルにはオリス、赤松、柚子、レモン、山椒、木の芽、生姜、玉露、赤紫蘇、笹が使われ、和の情緒あふれるこだわり抜かれたジンです。
発売当初、ディスティラーの方が季の美を飲むとき、よく冷やした緑茶割りを好んで飲まれているという話を耳にし、試しに緑茶で割って飲んだら美味しかったことを思い出しました。
緑茶が美味しいなら抹茶も間違いないだろうということで、挽きたて抹茶で割ってほんの少しだけ和三盆糖で甘みをつけました。ウォッカと合わせるのと違い、季の美が抹茶の美味しい旨味を引き立て、かつほろ苦さが引き立つことで味も引き締まります。しっかり大きい氷でよく冷やすので、これからの初夏に向けて汗ばむ季節にもおすすめです。
以上、本日はカクテル3種類をご紹介しましたが、ご要望に合わせてモクテルや生クリームなどを使ってデザートカクテルに仕上げることもできますので、気兼ねなくご相談ください。
また、ブログだけでなくインスタの方でもいろんなレパートリーをUPしていけたらと思います。抹茶好きの方はチェックしてみてください。桜の水信玄餅もしばらくありますので、抹茶カクテルとのペアリングもぜひお楽しみくださいませ。