今年も人気のフルーツ、シャインマスカットのカクテルの季節がやってまいりました。今日のブログはシャインマスカットの名産地である長野出身の小林がご紹介いたします。
シャインマスカットはそのままでとても美味しいので、本来の味を最大限に活かすべく、毎年カクテルで使う際には余計なフレーバーなど足さずに、シンプルにダイキリやマティーニスタイルで作ることが多かったですが、今回は少しアレンジを加え、ジャスミンの香りをうつしたカクテルに仕上げました。
マスカットと相性の良いジャスミン
シャインマスカットにジャスミンを合わせようと思ったきっかけは、マスカットのモクテル(ノンアルコールカクテル)を作ったときでした。
近年モクテルを頼まれる方も増えており、特にフレッシュフルーツを使ったモクテルが女性のお客様を中心に人気です。この季節になるとシャインマスカットを使ってモクテルを作ってほしいというオーダーも多いのですが、お酒を入れないとなると、ある程度使える材料も限られてきます。
そんなときに重宝するのがフランスの老舗メーカー「MONIN(モナン)」のノンアルコールシロップです。フルーツ系だけでなくさまざまな味のシロップを豊富に取り揃えているのですが、いろいろ使った中でも優秀なのがジャスミンシロップ。
私自身、大会受賞カクテルにも使用したり、さまざまな場面で使わせてもらっているのですが、シャインマスカットと合わせたところ、相性が良くお客様にも好評だったことから、今回カクテルの方にもジャスミンの要素を取り入れてみようと思いました。
ジャスミンフラワー・ウォッカを作る
ベースとなるスピリッツに選んだのはウォッカですが、今回はマスカットを合わせるので、フランス産のブドウ100%でつくられている「シロック」を選びました。(一般的にウォッカは穀物などが主原料)
インフュージョン(浸漬)でこちらにジャスミンの香りをうつしていきます。ジャスミンというとジャスミンティーなどの茶葉が一般的ですが、今回は葉ではなくジャスミンフラワーを使って、より華やかな香りをつけます。茶葉よりもフローラルで華やかな香りが加わります。
※ジャスミンフラワーはこちらで購入しました→https://item.rakuten.co.jp/chinatea/1408008001/
シロックウォッカ700mlに対してジャスミンフラワー10gを入れ、常温で3~4時間漬けこみます。コーヒーフィルターで濾過をしたらボトルに保存して完成。とても上品で華やかな香りのウォッカになりました。
マスカットはスロージューサーで搾る
シャインマスカットはスロージューサー(コールドプレスジューサー)でゆっくり圧搾して果汁を取り出します。スロージューサーは空気を含みにくいので、酸化によるダメージが少なく、フルーツ本来の色味、旨味や甘みがより美味しく味わえるのが特徴です。
カクテル1杯分作るのに、贅沢に10粒ほどシャインマスカットを入れて圧搾します。果汁を取り出せたら、あとはカクテルに仕上げていきます。
分量・レシピ
- ジャスミンフラワー・ウォッカ 30ml
- シャインマスカットの果汁 70ml
- フレッシュ・ライム・ジュース 10ml
レシピ自体は至ってシンプルです。材料を全てシェイカーに入れて氷を入れ、シェイクしてよく冷やし混ぜます。冷やしておいたグラスに注いで、シャインマスカット1粒とセルフィーユを飾って完成です。
通常「マティーニ」というとアルコール度数がかなり高いイメージですが、本来のマティーニよりも度数はかなり下げてありますので飲みやすいかと思います。シャインマスカットのジューシーな美味しさ全開、その後ほのかに香るジャスミンが心地よい一杯です。
お酒が弱い方、飲めない方には微アルコール、ノンアルコールでお作り致しますので、お気軽にご相談くださいませ。