すっかり秋になり、美味しいフルーツたちがたくさん店頭に並ぶ季節になりました。特に梨やぶどうは好きな方が多いですよね。今日はその中でも人気の高い、巨峰を使ったフレッシュフルーツカクテルをご紹介します。
イタリア生まれのカクテル「ティツィアーノ」をアレンジ
今回はティツィアーノというカクテルを元に巨峰を使ってアレンジしました。「ティツィアーノ」とは…イタリアのヴェネツィアにある、ハリーズ・バー発祥で有名なカクテル「ベリーニ」から派生して生まれたカクテルです。※ちなみベリーニもティツィアーノもヴェネツィア派のイタリア人画家の名前。ティツィアーノはベリーニの弟子にあたります。
ティツィアーノのレシピはイタリアのスパークリングワインであるスプマンテをベースに、グレープフルーツジュースとグレナデンシロップを合わせたさっぱりとした味わいのアペリティフ(食前酒)です。
今回はグレープフルーツの代わりに巨峰を使って、より香り高くフルーティーに仕上げていきます。
長野県産の大粒種なし巨峰を使用
使うのは長野県産の種なし巨峰。ぶどうの名産地というとフルーツ王国・山梨県のイメージが圧倒的に強いですが、実は巨峰に関しては長野が生産量全国1位なんです。長野県は昼夜の気温差が大きいため、糖度の高い巨峰を生産するのに向いているようです。

まずはこの甘くて美味しい巨峰を、贅沢に10粒ほどジューサーで搾っていきます。皮ごと搾ることで綺麗な紫色の果汁になり、さらに美容や抗酸化に効果的なポリフェノールの一種、アントシアニンも含まれることになります。
アクセントにカンパリで苦味をプラス
搾った巨峰ジュースをフルートグラスに注ぎ、グレナデンシロップを1tsp入れます。このままスパークリングワインで割っただけでも美味しいのですが、本来のティツィアーノはグレープフルーツジュースを使うことで特有の苦味もいいアクセントにもなっています。
巨峰のティツィアーノにも何かアクセントを、いうことで選んだのは甘苦いのが特徴的なイタリアのリキュール「カンパリ」。5mlほど入れてほんのり苦味をプラスしてみました。カンパリの持つ甘さが巨峰の甘みを引き立て、苦味が味を引き締めてくれます。また、カンパリの鮮やかな赤色が加わることで、カクテルの色もいっそう華やかになります。
グラスの中でよくステアしたら、仕上げに辛口のスパークリングワインを注ぎ、巨峰とセルフィーユのデコレーションを飾ったら完成です。

- 巨峰 8~10粒 (搾ったときに80mlくらいになるくらい)
- グレナデンシロップ 1tsp
- カンパリ 5ml
- スパークリングワイン (スプマンテ) 適量
巨峰の甘くいい香りが炭酸にのって広がり、後味にほんのり残るカンパリのフレーバー。ワインと巨峰ジュースを半々くらいの割合にしており、強いアルコール感や炭酸が苦手な方でも飲みやすく仕上がっていると思いますので、特に女性のお客様におすすめです。今しか味わえない秋の味覚カクテル、ぜひお試しくださいませ。
本日のブログ担当は、地元長野で巨峰よりもリンゴをしこたま食べた記憶のほうが強い小林でした。