脂ののった美味しい魚の季節がやってきました!今日は多くの人が毎年秋になると食べたくなるであろう魚、サンマの燻製をご紹介いたします。
サンマの下準備とソミュール漬け
ルミネ立川の地下にある、鮮魚専門店の魚力さんで新鮮な宮城県産の生サンマを購入。持ち帰ってすぐ仕込みにとりかかるので、今回ワタはその場で抜いてもらいました。
まずはきれいに水洗いをします。特にお腹の中は血が残っているのでよく洗い流してから、キッチンペーパーで水気を拭きとりバットに並べます。
次に、臭みとりと滅菌処理のために自家製ハーブウォッカを秋刀魚に浸るまで注ぎ、5分ほど放置します。その後バットから取り出して、再度キッチンペーパーでよく拭きます。
ここから秋刀魚にソミュール液で味を入れていきます。今回のソミュール液の材料はかなりシンプルで、塩味のソミュール液といった感じです。
- 水
- 日本酒(今回は浦霞) ※水と日本酒は1対1の割合の分量。
- 塩 液量の約3%分
- タイム 適量
宮城県産の秋刀魚ということで、せっかくなので使う日本酒も宮城県の浦霞(純米酒)をチョイス。(香りがフルーティながらも、すっきりとして飲みやすい美味しさが特徴の日本酒です。)
秋刀魚が浸るくらいの量になるように、水と日本酒を約半々の割合で合わせておきます。その分量の3%分の塩を秋刀魚になじませたら、合わせておいた水と日本酒を入れて、タイムを入れて2時間ほど冷蔵庫で漬け込みます。
脱水と燻製
漬け込み終わった秋刀魚を取り出したら、キッチンペーパーで水分をしっかり拭き取り、脱水シートにキレイに並べて冷蔵庫で一晩寝かせます。※この時、お腹の中にもキッチンペーパーをはさんで水分が吸収できるようにしておきます。
脱水した秋刀魚をいよいよ燻製にしていきます。頭部分にフックをつけ、ウッドスモーカー内に吊るしてセットしたら、80℃程度の温度を保ちながらヒッコリーのスモークチップで1時間ほど燻します。
身の厚い部分にもちゃんと熱が入ったらはずして、粗熱が取れてから冷蔵庫に入れて一晩寝かせます。
寝かせた秋刀魚スモークは半分にカットし、完全に浸るようにオリーブオイルを入れ、タッパーで冷蔵保存しておきます。
盛り付け&完成
提供時はブラックペッパーを散らし、ベビーリーフを添えてお出しします。そのまま食べても美味しいですが。レモン、バルサミコ酢、粒マスタードも少しずつ添えてありますので、お好みや気分に合わせてお試しください。特にバルサミコはおすすめで、サンマの脂の旨味とスモークの香りとの相性がぴったりです。
秋刀魚を含め、秋冬の魚の燻製は毎回とても人気があるので、食べ逃がしのないよう旬のうちに是非お試しくださいませ。以上、本日のブログは小林がお届けいたしました。