こんにちは川口です。今回は”ビターズ”を使ったカクテルを紹介します。
ビターズとは樹皮や香草、香辛料、薬草等を加えてつくられた、苦味の強いお酒を指します。ビター(苦い)の名のとおりですね。以前紹介した薬草系リキュールよりも苦味が強いものが多く、そのまま飲む事は少なく、数滴カクテル等に加える使われ方をされます。
有名なのは”アンゴスチュラビターズ”と”オレンジビターズ”です。どちらもカクテルの材料として欠かせないものです。
現在のBar 文化はアメリカで発達しました、初期のカクテルは「蒸留酒に水、砂糖そして”ビターズ”を加えた飲み物」と定義されました。よって古典とされるカクテルの多くはビターズが使用されます。その後お酒をお酒と混ぜるというスタイルが登場します。しかしアメリカで禁酒法が施行され、バーテンダーは仕事を求めヨーロッパに渡ります。そこで出会った各種リキュールやジュース、シロップ等の材料が使われるようになり、現在のスタイルが確立されます。
その後暫くビターズは注目されませんでしたが、最近になりカクテルにアクセントと風味、深みをつける目的で再評価されています。
今回はそんなビターズを使ったカクテルを紹介します。
オールドファッションド
アメリカのケンタッキーダービーで作られたと言われるカクテル。砂糖にアンゴスチュラビターズを垂らし、グラスに入れクラッシュアイスとウイスキーを注ぎます。オレンジやレモン、チェリーを飾り付けます。「蒸留酒と砂糖、ビターズ」という古典的なカクテルです。
マンハッタン
言わずと知れたカクテルの女王です。レシピはライ・ウイスキー(またはバーボン)、スイート・ベルモット、アンゴスチュラビターズです。のちのイギリス首相になったチャーチルの母親が、マンハッタンのバーで考案されたとも言われます。チャーチルはマティーニ好きでしたが…
ファイン&ダンディ
レシピはジン、コアントロー、レモンジュース、アンゴスチュラビターズです。
レシピ的にはホワイト・レディにアンゴスチュラビターズが加わった感じですが、ビターズによって苦味とキリッとした印象の一杯です。そこがまさにダンディ!といったところ。
以上少ないですが、ビターズを使ったカクテルの紹介でした。因みにビターズの棚はDIYですので…細かいところはご容赦を…