こんばんは、今年もすでに夏バテ気味な小林です。日光は天敵です。

亜熱帯化しつつある日本の夏、今年も暑くつらい日々が続きますね。こんな気候には暑い国で生まれたラムやテキーラも美味しいですが、体のほてりを和らげてくれるジンもおすすめのスピリッツです。

ジンはもともと、オランダの医師シルヴィウス博士が、熱帯植民地での熱病の対策として、解熱・利尿効果のあるジュニパーベリー(杜松の実)をアルコールに浸漬・蒸溜して体を冷やすために作られた薬用酒でした。

近年のクラフトジンブームにより、世界じゅうはもちろん日本でもたくさんのクラフトジンが造られるようになりました。もう選びきれないほどですが、今日は最近入荷したジャパニーズ・クラフトジンを３種ご紹介します。(最後の方でクラフトジンフェアのお知らせもございます。)

トーキョーハチオウジン・ORIENTAL

こちらは名のとおり、東京八王子蒸溜所の「トーキョーハチオウジン」の夏限定発売品である「オリエンタル」です。シナモン、コブミカン、レモングラス、ティンブールといったアジアや中近東で親しまれているハーブやスパイスたちを選定しつくられた、まさに“オリエンタル”で香水のような魅惑的ハーモニーが感じられるこだわりのジン。

口に含むと最初はフローラルな甘みが広がりますが、下の奥からカルダモンやレモングラスの独特な香りがきて、最後にはシナモンのスパイシーさも感じ取れます。かと思いきや、2度目、3度目と飲むうちにグラスから香るフレーバーも変化していって、いろんな方向から嗅覚を刺激されるような、複層的で奥が深く、テイスティングした時はその変化に驚きました。

飲み方は定番のトニックやソーダ、ロックなどわりと万能で楽しめそうですが、公式サイトではソーダ割りのほかにジャスミンティー割り、レモングラスティー割りなども紹介されていました。夏らしく女性にも人気が出そうなジンですね。

関連リンク：TOKYO HACHIO GIN – トーキョーハチオウジン

クエスチョン・スパイスジン

次は福岡県久留米市の叡醂酒造株式会社の「クエスチョン・スパイスジン」です。これだけだと全く名前からは雰囲気もつかみづらいですが、なんとこちらは、クラフトコーラに着想を得て、コーラに使われているスパイスを配合したという前衛的なタイプのジンです。

ジュニパーベリーをはじめ、そこにシナモンやコーラナッツ、カルダモン、クローブなどといった9種類のスパイスを使用しているため、薬膳味のあるコーラのような味わいです。

公式ではコーラ割りを推奨していますが、トニック割りやジンフィズなどもなかなか美味しく、いろんな可能性を秘めていて、独特ですが試しがいのあるジンですね。お酒に弱い方はコーラに少量だけ加えるとまさにクラフトコーラのような感覚で楽しめます。

関連リンク：叡醂酒造

樹々 JUJU

ラストは鹿児島県、濱田酒造の「樹々」です。国産柚子をメインに、ジュニパーベリー、カモミール、オレンジピール、コリアンダーなど7種類の厳選ボタニカルが使用されています。

“独自の「香り酵母仕込み」製法を使用した本格米焼酎がベース”ということもあり、かなり和なテイストが感じられるジンだと思います。米焼酎由来の甘みに柚子やオレンジの柑橘香がとても爽やかに乗っていて、蒸し暑い夏にぴったりな味わいですね。

飲み方は公式サイトでは香りを楽しめるソーダ割りを推奨していて、私も1:3の強炭酸割りで試したところ、炭酸にのってくる柑橘の香りが爽やかで、個人的にはさらにレモンピールをふっても好きでした。暑い日にゴクゴク飲める1杯目としておすすめです。

関連リンク：濵田酒造

クラフトジンフェアについて

実は過去にも一度お試し企画的にジンフェアをやってみたのですが、ジンが好きだったり興味をもたれるお客様が多く、ご好評を頂いたので今回第2弾のご案内です。

先にご紹介したジャパニーズクラフトジン3種を含む、8種類のクラフトジンを期間限定で特別価格でお試し頂けるクラフトジンフェアを本日7/16(火)よりスタートいたします。期間は2週間ほどをめどに考えております。

価格設定は、だいたいが20％OFF、中にはなんと50%OFFのものもございます。クラフトジンは、とにかく質の良い素材にこだわり、美味しくつくるために手間暇がかけられている分、消費者目線だとそう安くないと感じてしまうものも多いですよね。

少しだけお得に飲めるこの機会に、日本を含むさまざまな国の個性あるクラフトジンを試して、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか。全制覇するもよし、気に入ったジンのいろんな飲み方をとことん追求するもよし、暑い日のバータイムに涼みながら楽しんでいただけたら幸いです。