こんばんは!亀井です。年の瀬になって一気に寒くなり、マフラーが手放せない季節になりました。今日のブログは、まもなく訪れるクリスマスに向けた新作スイーツの内容をご紹介いたします。
クリスマスのデザートというと、ショートケーキやブッシュ・ド・ノエルが代表的ですが、今回作成するのは「ムース・オ・ショコラ」です。ムース・オ・ショコラは、フランスの家庭ではクリスマスディナーのデザートの定番として親しまれている、いわゆるチョコレートムースです。
この季節、バーはディナーを済ませてからの2軒目にご利用される方も多いため、ケーキよりもムースのような、軽いデザートの方がお試しいただきやすく、お酒にも合わせやすいのではないかと思います。今回はデセール(皿盛りのデザートプレート)仕様で、クリスマスリースをイメージして、デコレ―ションにもこだわって作りました。
付け合わせに使うシューの作成
シューの材料はこちらです。
- 水 62g
- 無塩バター 25g
- 塩 1g
- 薄力粉 32g
- 全卵 1ヶ
- バニラエッセンス
1.まず小鍋に水、塩、バター(溶けやすいように細かくする)を入れて中火で沸騰させます。沸騰したら火を止めて振るった薄力粉を一気に入れてゴムベラでまとまるまで混ぜます。
2.再び中火にかけて生地の水分を飛ばし、鍋に生地が少し張り付くまで加熱します。この工程をフランス語でデセシェ(再加熱)と言います。
3.ボウルに移し、溶いた全卵を少しづつ加えて乳化させます。ゴムベラで掬って垂らした時に二等辺三角形の形になれば適量です。デセシェをした際に水分を飛ばしすぎると卵が足りなくなる場合もあるので、その時は全卵を追加をします。
4.生地を絞り、上に全卵を塗ります。水でも代用可能ですが、ツヤや食感を重視するなら卵をオススメします。190度に余熱をしたオーブンで40分(20分で前後を入れ替える)焼きます。焼きあがったら粗熱を取れば完成です。
トッピング用の苺ソースの作成
- 苺 100g
- グラニュー糖 50g(酸味により調整)
- レモン汁・3g (いちごの甘さにより調整)
1.まずは細かくした苺とグラニュー糖を合わせ、弱火にかけます。いちごの水分でソースが完成していきますが、物によっては苺の水分だけでは足りない場合がある為、焦げ付いたりしないよう水を足しても大丈夫です。
2.ソースに火が通ったら氷水で冷やし、レモン汁を加えて味のバランスを見ます。最終調整はここで行います。
3.最後にこのソースをハンドブレンダーで混ぜ、ソースの濃度を均一にして完成です。
メインのチョコレートムースの作成
最後にメインのチョコムースのレシピです。
- ミルクチョコ 120g
- 生クリーム 200cc
- 牛乳 50g
- 卵黄 2つ
- 板ゼラチン 3g
- フランジェリコ(ヘーゼルナッツリキュール)5cc
1.まずはボウルに氷水とゼラチンを入れてふやかします。その間にチョコを湯煎し、溶けたら卵黄を入れてしっかりよく混ぜます。
2.牛乳を600wで30秒温めたらふやけたゼラチンと合わせてダマが無くなるまで溶かし、フランジェリコと合わせます。
3.チョコに牛乳を少しづつ入れながら混ぜます。一気に入れてしまうとチョコの中の卵が固まってしまうので、混ざったのを確認しながらゆっくり混ぜます。型にムースをながし、3時間冷やしたら完成です。
盛り付け
雪をイメージした粉糖とピスタチオのフレークをふりかけたムースを中央に配置します。サイドには付け合わせとして、カットしたプチシューの間に苺を入れて盛り付けます。
ムースの周りにセルフィーユやタイムでクリスマスリースをイメージして円を描くように周りを囲い、ベルローズの花びらを散らして、最後にいちごソースをトッピングしたら完成です。
チョコムース単体で食べても美味しいですが、苺のソースをつけたり、シューの生地や苺と一緒に食べても美味しいので、いろんな食べ方がお楽しみいただけるプレートとなっております。
濃厚なチョコムースのペアリングには、ウイスキーなどのブラウンスピリッツはもちろん、お声掛け頂ければ、そちらに合うようなカクテルをお作り致しますので、是非お気軽にご相談くださいませ。
お仕事帰りに一人飲みでゆっくりバータイムを過ごしたい方や、デートでディナーの後にご来店される方もぜひご賞味ください。ご来店心よりお待ちしております。