海外より新たに7種類のアブサン入荷②~個性派アブサン4種ご紹介

 

海外からやってきた個性派アブサン4種

先日12/2のブログで新規入荷アブサン7種類のうち、初心者向き正統派アブサンを3種ご紹介しましたが、今日は残り4種のユニークな個性派アブサンをご紹介します。味も個性的で好みが分かれると思いますが、インスタ映えしそうなカラフルなアブサンもあったりするので興味ある方はぜひお試し下さい。

Serpis Classic 55 セルピス・クラシック55 / スペイン

特徴はなんといっても色。かき氷のイチゴシロップのように真っ赤です。赤いアブサンは世界で唯一このアブサンだけらしい。セルピスは昔は緑や青もあったようですが、エキゾチックさを強調したこの赤色のみを残したとか。情熱の国スペインらしいですね。こだわりは色のみならず、19世紀の伝統的な製法にもとづき、ハーブを浸漬せずに複雑な蒸留法を用いて作っているそう。苦味が少なくフルーティーで甘いアニスの香り。砂糖なしで水割りがおすすめ。

セルピス・アブサン・クラシック55。加水すると白濁してキレイなアプリコット色に。

Lemann La Violette レーマン ラ・ヴィオレット / スペイン

こちらもスペインのアブサン。これまた色が特徴的でその名のとおり『Violette=紫』です。アニス感の甘味やオイリーさもなく、口当たりはドライな印象。ニガヨモギのほか、ミントっぽさや甘草リコリスが強調されている味は、フィンランドの有名な菓子(リコリスキャンディー)のサルミアッキを思わせるとか。残念ながらサルミアッキを口にしたことがないので私には分からないですが、サルミアッキの味を知っている方に、このアブサンの感想を聞いてみたいものです。

レーマン ラ・ヴィオレット。加水しても白濁せず、クリアな紫色がキレイ。

Absinthe Fusion アブサン フュージョン / スイス

こちらはスイスのアブサン作りの天才オリバー・マター氏が、スイスの料理人、ドイツとオーストリアの科学者の3名と開発して作ったアブサン。19世紀の歴史的アブサン作りに特化したオリバー氏の蒸留所で、最新の科学的知見に基づきつつ造られたアブサンは、なんと材料にカカオ豆が使用されています。グラスに鼻を近づけてみると…確かにチョコレートのようなカカオの香り!味も完全にビターチョコレートです。アブサンなのにチョコ味、チョコ味なのにアブサン。ニガヨモギとカカオの面白い”融合”をぜひ。

アブサン・フュージョン。ラベルにはニガヨモギに含まれるツヨンや、アニスに含まれるアネトールなどの成分を表す化学式が。

TABU Classic Strong  タブー クラシック・ストロング / ドイツ

なんとも怪しいラベルのドイツアブサン。ですが伝統的レシピに基づいており、グレープスピリッツをベースに天然成分のみで作られた無添加のアブサン。フローラルな香りとアニスの甘味、後からニガヨモギのビターさも感じれて美味しいです。ただ「Strong」というだけあって、ツヨン濃度は35ppmと高いので、飲んでいるうちにアブサン特有の独特な酔いが効いてきそうですね(ツヨン=ニガヨモギに含まれる向精神作用を持つ麻薬のような成分)。

タブー・クラシック・ストロング。ラベルのイメージとは違い、天然着色のキレイな黄緑色。

2回にわたり新規入荷アブサンを紹介しました。アブサンをまだ飲んだことがない方も、アブサン好きな方も、個性豊かな世界各国のアブサンを当店で楽しんでみてください。以上、BAR Zolddichのアブサンソムリエ、小林がお届けしました。

過去のアブサンについてのブログはこちら

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