こんにちは川口です。
今回はアイリッシュ・ウイスキーのご紹介です。その前に、突然ですが、アイルランドの映画を2本紹介します。
アイルランドの首都ダブリンを舞台にした映画『ONCE ダブリンの街角で』は、ミュージシャンを目指す青年と、移民の女性との一時の物語です。もうひとつが、同じくダブリンが舞台の『ダブリン上等』もおすすめです。こちらはかなりブラックジョークというか、ダメ男たちを主軸とした群像劇です。どちらも良い映画で、音楽もとても良いです。特に『ONCE 』の主人公二人は、実在のミュージシャンなので歌が素晴らしいです。ちなみに『ダブリン上等』のエンディングは主演のコリン・ファレルの歌声だそうです。気になる方は是非観てみて下さい。
ウイスキーの元祖ともいわれる「アイリッシュ・ウイスキー」
ウイスキーと言えばスコッチやバーボンと言われる事が多いですが、アイリッシュも歴史あるウイスキーです。論争の決着はつきませんが、ウイスキーの元祖とも言われます。12世紀にはこの地の人々が蒸留酒を飲んでいたとの文献もあります。
そんな歴史あるウイスキーだったのですが、イギリスからの独立戦争、その後の内戦で国内は疲弊し、また禁酒法下のアメリカで粗悪な密造酒に「アイリッシュ」のラベルが貼られた事等により、世界6割のシェアを誇っていたアイリッシュ・ウイスキーは衰退してしまいました。そんな歴史に翻弄されたアイリッシュ・ウイスキーのうり、Bar Zolddichのバックバーにある3本をご紹介します。
JAMSON(ジェムソン)
「ジェムソン」は、アイリッシュ・ウイスキーの代表格です。3回蒸留によるスムースな味わいで、ウイスキー初心者の方にもオススメです。飲み方も、ストレート、ロックはもちろん、ハイボール、この時期はお湯割りでも美味しいです。
BUSHMILLS(ブッシュミルズ)
こちらも有名な「ブッシュミルズ」です。上記は一般的なブッシュミルズではなくシングルモルトです。シングルモルトはスコッチだけではありません。ブッシュミルズ蒸留所は、記録に残る最古の蒸留所で、北アイルランドにあります。北アイルランドはイギリス領のため、アイリッシュですが、原産国はイギリスになります。
UISCEBEATHA(ウシュクベハー)
ウシュクベハーとはゲール語(アイルランド古来の言語)で「命の水」という意味です。イングランドがアイルランドを侵略した際、現地人が飲んでるウシュクベハーに出合い、これが訛って「ウイスキー」と呼ばれるようになったとも言われます。まさにウイスキーの元祖とも言われるアイリッシュにふさわしい名前ですね。
因みにアイリッシュは「Whis”key “」の綴りになります。アイリッシュには「鍵」があるとも言われます。また、イギリスでは「”whis”ky “」。紳士の国では「鍵」なんて要らないとも言われます。
ということで、今回は、少ないですがアイリッシュ・ウイスキーをご紹介しました。アイリッシュ・ウイスキーは飲みやすい銘柄が多いため、ウイスキー初心者の方にもオススメですので、当店にご来店の際は、ぜひ味わっていただければ幸いです。