暑い国のお酒を海賊気分で味わう~そのまま飲んでも美味しい『ラム』をご紹介

 

8月も後半に入り、あいにくの天気が続いていますが、ここからまた残暑の季節。暑い日には、やはり暑い国で生まれたお酒がいっそう美味しく感じられます。

ラム酒も暑い地域で生まれたお酒の一つ。カリブ海に浮かぶ島々が発祥の地とされています。飲んだことのない方もいると思いますが、人気映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」ではジョニー・デップ演じるジャック・スパロウ船長が大好物ということもあり、“海賊が飲むお酒”とイメージづけられ、近年知る人も多くなったのではないでしょうか。

そんなラム酒についてざっくりですが今回は触れてみようと思います。

〈そもそもラムは何で作られているか?〉

サトウキビから作られる蒸留酒です。一般的なラムはこのサトウキビから砂糖を作り出す際に副産物として生まれる“糖蜜(モラセス)”から作られるものがほとんど。糖分を酵母でアルコール発酵させ、蒸留と熟成。甘い香りが何よりも特徴。そのまま飲んだり、カクテルのベースになったり、また洋菓子作りにもよく使われますね。

今回はゾルディックにあるラムでも人気のあるものをいくつかご紹介します。

パンペロ・アニヴェルサリオ

当店一番人気のベネズエラ産のラム。現在世界第二位のラムメーカー、パンペロ社イチオシのダークラムです。パンペロとはスペイン語で“大草原を渡る風”の意味だそう。アメリカン・オーク樽で最高6年熟成されるこのラムは、甘すぎず少し辛口でスパイシーな味わいなので、続けて飲んでも飽きのこなくちょうどいい口当たりです。ストレートやロックで飲むのががおすすめ。シガーにもよく合います。

パンペロ・アニヴェルサリオ。ボトルは豚皮でつくられた皮袋に包まれています。

ロンサカパ・センテナリオ

海抜2300m、曇よりも高い場所で熟成されるグアテマラ産のラム。しかもこちらは先にお話ししたモラセス(糖蜜)から作られるのではなく、サトウキビの一番搾り汁(バージン・シュガーケーン・ハニー)を使って作られている上質な贅沢ラムです。23年熟成のラムを中心に20種類以上の原酒をブレンドし、さらにフレンチオーク樽で4年熟成。黒糖を思わせるような深いコクと甘さが広がります。是非ストレートやロックでじっくり味わって頂きたい一品。バニラアイスにかけて食べても美味しいです。

ロンサカパ・センテナリオ。グアテマラ東部の街サカパ発祥のプレミアムラム。

キャプテン・モルガン・タトゥー

伝説の海賊「ヘンリー・モルガン」がラベルとなっており、まさに海賊のお酒、という感じです。キャプテン・モルガンシリーズはたくさん種類があるのですが、なかでもこの「タトゥー」はちょっと変わり種。高品質なブラックラムに、多数のスパイスをブレンドして作られるため薬草感のある独特な味が特徴。一見飲みにくそうですが、特に人気でおすすめの飲み方はコーラ割り。タトゥーの薬っぽい不思議な香りとコーラが合わさると、まるでドクターペッパーのような味わいに。ラムを飲み慣れていない女性のお客様にも人気があります。

キャプテン・モルガン・タトゥー。海賊のラベルが印象的。

以上3つほど紹介しました。ラムと言うと夏に人気のカクテル「モヒート」などありますが、そのまま飲んでも美味しいラムを海賊気分で味わってみてはいかがでしょうか。本日のブログは小林がお送り致しました。

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