どうも、お久しぶりです。zol desu。
バー ゾルディックが移転を直前に控えていた2016年の11月末。
同じ立川のバーテンダーの紹介で海中熟成酒プロジェクトというものに参加させていただくことになった。
その名の通りお酒を海に沈めて熟成してみようということなのだが、なぜ海に沈めるのかというのには様々な理由がある。
まず海底(今回は静岡県南伊豆町中木沖300m 水深20m)というのは日光も届かない完璧な冷暗所。
さらに潮による揺らぎによって瓶内熟成が行われるのではないかというところだ。
少し前にニュースになった、難破船から約200年前のシャンパンが引き上げられてオークションで380万円の値段が付いた。なんていう話になるともうロマンを感じざるをえない。
あまり詳しく話を聞かないままただやってみたいっ!というだけで参加することにした。常連の方がよく飲むお酒や、自分が興味のあるお酒をピックアップして合計6本お願いすることに。
今回のボトルは、
マッカラン12年
ヴァルベニー ダブルウッド 12年
カリラ 12年
ファイティングコック 6年
ロンサカパ センテナリオ 23年
ヘネシー VS
狙いとしては熟成によって同じブランドの上位ランクのボトルや、まったく同じボトルとの飲み比べが容易であることも意識してチョイスした。
6か月って随分先だなぁ、、、なんて当時は思っていたけど移転やら周年やらで忘れていた頃に月日は流れていた。
そして先日お店に届いたボトルがこちら。
ラベルはほとんどが剥げ落ち、塩の結晶やらフジツボやらが付着している。
自分がたまたまいない時間にお店に届いたのだがここでいきなり残念なお知らせをスタッフから聞くハメに。
このビニールテープでぐるぐる巻きにされているボトルはコルクが破損してしまって海水が中に入り込んでしまっている可能性があるらしいですよ。とのこと。
えっ
えっ
えーーーーーーーーーーーーっ
なにそれーーーーーーーーー?
えっ?
いや、ていうか何の銘柄だ!?
カ、カ、、カリラーーーー!泣
わずかな希望を持ちながら壊れたコルクをゆっくり引き抜いてみるとボトルの淵までなみなみと液体が入っていて、明らかに液体量が開封前よりも増えている。
恐る恐る匂いを嗅いでみると思いっきり磯臭い。
本能的に飲んではいけないと感じ取ったので排水溝に流すことにした。
気をとりなおして、
難破船といえばラムでしょっ!と言い聞かせてロンサカパを開けてみる。
、、、こちらもカリラと同様に液面がギリギリまで増えていて、甘い匂いのはずのラムがとびっきり磯臭いという結果に。
さぁどうなる。
海中熟成酒プロジェクト。
後半に続く。