【ミクソロジー】自家製ジンジャービアで作るダークアンドストーミー

 

カクテル

今回は、自家製のジンジャービアを使ったカクテル『ダークアンドストーミ―』をご紹介します。

Dark ‘n’ Stormy (ダークアンドストーミ―)とは…

ダークアンドストーミ―は、日本ではあまり知られていないですが、世界的にはスタンダードで、毎年カクテルランキングで上位に入る、ラムベースのカクテルです。

※カクテルランキングはイギリスの『Drinks International』 が発表するもので、The World’s 50 Best Bars などを受賞している世界的トップバーを対象に、各店の売れ筋カクテルをランキングにしたものです。

関連サイト:Drinks International

ダークアンドストーミーは、バミューダ諸島生まれのカクテルで、ダークラムとジンジャービアを使ったシンプルなレシピです。日本でも有名なカクテルだと、雰囲気的にはモスコミュールやボストンクーラーに近い感じですね。

ジンジャービアとは…

『ジンジャービア』をご存知ない方も多いと思いますので、ここでかんたんにご説明します。ジンジャービアは、炭酸ガスを添加してつくるジンジャーエールとは違い、生姜を砂糖で煮出して作ったシロップに、酵母を入れて天然発酵させ、その過程で、炭酸ガスが発生したものとなります。まずは、ジンジャービアの作り方をご紹介します。

自家製ジンジャービアを作る

材料と作り方

  • 生姜(国産) 300g
  • グラニュー糖  280g
  • レモン 1/2個(またはレモン果汁 20cc程度)
  • レモンスライス 2枚
  • 鷹の爪 (種は取り除く)1本
  • ドライイースト菌 3g
  • 1.5または2リットルの炭酸用ペットボトル

①生姜を丁寧にブラシなど使って細部まできれいに洗います。泥や傷がついてるところはそぎ落としておきます。そのあと皮ごと4、5㎜程度に包丁でスライスしてグラニュー糖と一緒に小鍋に入れます。

②生姜とグラニュー糖をもみ込むようにしっかりと混ぜあわしていくと、生姜から水分がでてきてグラニュー糖が溶けてなじみます。その状態で半日~一晩ほど放置します。

生姜の水分がかなり出て砂糖が溶け、しっかり漬け込まれてる状態になります。

③水を200cc加え、レモンスライス、鷹の爪を入れて強火にかけます。沸騰したらアクを取り除き、弱火におとし蓋をして(時々混ぜながら)20~30分煮込みます。火を止めたら濾してまた鍋に入れます。

④レモン果汁20ccと水を200ccを加え、冷たい場合は人肌程度の温度(36~37℃)になるように極弱火にかけて温度を調整します。適正温度になったらイースト菌を入れ、よく混ぜ合わせてから漏斗でペットボトルにうつします。※50℃を超えているとイースト菌が死んでしまうので注意。

⑤しっかりと蓋をきつく締めたらペットボトルをよくシェイクして、なるべく暖かい室温で日の当たらない場所に置いておきます。自然発酵で生まれる炭酸ガスにより、8時間程度でペットボトルが張って固くなります。あとは冷蔵庫にうつして冷やしたら完成です。

噴き出さないようにゆっくり少しずつ蓋を開けたら、小瓶に移し替えて冷蔵保存しておきます。

自家製ジンジャービアの完成!

ダークアンドストーミーを作る

レシピと作り方

  • ダークラム(今回はハバナクラブ7年を使用) 45ml
  • 自家製ジンジャービア 適量
  • ライム 1/6カット

作り方は至ってシンプルです。氷を入れてよく冷やしたタンブラーグラスに、まずジンジャービアを8分目くらいまで注ぎます。ダークラムをバースプーンを使ってフロート(=混ざらないように浮かべる)させ、ライムを軽く絞って添えたら完成です。

夏におすすめ、自家製ジンジャービアのダークアンドストーミー。

ダークラムがフロートされているので、最初はしっかりラムが香りますが、飲むごとに少しずつジンジャービアと混ざって、味わいが変わっていくのが楽しめるカクテルです。自家製ジンジャービアは、ダークアンドストーミーだけでなく、モスコミュールなどに使っても美味しいです。

また、生姜成分『ショウガオール』は体の芯からほかほか温めてくれるので、この時期、冷房で体が冷えやすいような、女性のお客様に特におすすめです。体冷えてきたけど、ホットカクテルだと喉が渇くし…という時には、是非お試しくださいませ。

以上、本日のブログは小林がお届けいたしました。

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