今年もいよいよ梅雨の時期がやってきましたね。ゾルディック人気カクテルの一つでもあるフレーバーブラスターを使ったカクテルを新たにまたご紹介致します。
今回はエナジードリンクフレーバーを使い、生姜やスパイスを使ったモスコミュールと合わせることで、ジメジメとしたこの季節にも疲れが吹き飛び元気が出るようなカクテルに仕上げました。
新生姜のジンジャーシロップの作成
生姜は万能薬!
今回は近江生姜という高知県原産のものを使用します。近江生姜は代表的な根ショウガの品種の一つで、香りが強く爽やかな辛味が特徴の生姜です。
日本でも古くから薬味として親しまれてきた生姜には、殺菌作用や免疫力UPなどさまざまな健康効果が期待できます。血流を良くして体を温め、食欲増進・胃腸の働きを助けるほか、抗ウイルス作用・生活習慣病予防など、その効能は豊富です。150種ほどある漢方薬にも、うち7割には生姜が生薬として使われていて、まさに万能薬のような食材ですね。
そんな素晴らしい効果をもたらしてくれる生姜ですが、ちょうど新生姜が旬を迎えていて近江生姜の立派な新生姜が店頭で購入できたので、こちらを使って自家製ジンジャーシロップを仕込んでいきます。
材料
- 新生姜(近江生姜) 650g
- グラニュー糖 550g (生姜の量の85%)
- 水 825g (グラニュー糖の1.5倍)
- ブラックペッパー ホール 20粒程度
- クローブ 2粒
- シナモンスティック 1本
- 鷹の爪 2本(種は取り除く)
- レモンジュース 50ml
新生姜の他に、身体を元気にしてくれるさまざまな効能を持つスパイスも5種類使います。それぞれの持つ効能は以下のとおりです。
・ブラックペッパー:「ピペリン」という交感神経を刺激する成分が含まれており、末端まで血流を良くしてくれるため、冷え性改善効果が期待できます。
・クローブ:生姜同様、胃腸の働きを良くして温め、身体の内側の冷え、冷えからくる消化不良や腹痛などの不調予防に効果があります。また、クローブは“歯医者さんのハーブ”とも呼ばれ、多く含まれている殺菌成分「オイゲノール」は歯痛・歯肉炎を鎮静化してくれるという驚きの効果もあります。
・シナモン:洋菓子の風味づけによく使われているイメージですが、高血糖を抑制したり、抗酸化作用などの効能を持つスパイスです。シナモンに含まれている「シンナムアルデヒド」は抗菌作用をもたらし、また、身体を温める効果もあるとされています。
・鷹の爪(赤唐辛子):皆さんもご存知のとおり、身体を温めて発汗・老廃物の排出を促し、代謝をよくしてくれる代表的な食材ですね。その他にも抗酸化作用や皮脂の酸化防止、また疲労物質の排出も促してくれるので、疲れにくい身体づくりと疲労回復効果も期待できます。
作成手順
①新生姜は皮ごと使うのでよく洗って汚れを落とし、傷んだりしているところはあらかじめ取り除きます。そのあと3~4mmほどに薄くスライスして、大きめの鍋にいれます。
②そこにグラニュー糖を入れ、揉み込むようになじませて15分ほど放置します。生姜から水分が出てきてグラニュー糖が溶け始めてきた状態になったら、水を入れて火にかけます(強中火)。沸騰した頃にアクが出始めるので、なるべく取り除きます。
③沸騰させすぎてしまうとせっかくの生姜の香りがとんでしまうので、アクを取ったら弱火に落として、スパイス類を全て鍋に加えて20分ほど煮ていきます。20分経ったら火を止めて、レモンジュースを加えて酸味を調整し、よく冷ましたら完成です。あとは清潔なガラスのキャニスターに入れ、冷蔵庫で保管します。
カクテルの作成
まずはグラスに氷を入れて冷やしておきます。本来はモスコミュールと言えば銅製のマグを使いますが、フレーバーブラスターのアロマを閉じ込めるため、今回は大きめのワイングラス(ボルドーグラス)を使用します。
そこにウォッカ30ml、自家製ジンジャーシロップを45mlを入れ、よくステアしたら強炭酸のソーダを適量注ぎます。新生姜のスライスとレモンスライス、エストラゴン(フレンチタラゴン)を添えたら、エナジーフレーバーのリキッドをセットしたフレーバーブラスターでスモーク状のアロマを満たし、コースターで蓋をして閉じ込めて完成です。
モスコミュールというとライムを添えるイメージですが、新生姜にはライムの香りが強すぎてしまうため、爽やかな酸味を加えるためにもレモンスライスを添えています。エストラゴンは甘めの香りを持つハーブですが、スパイシーな味わいも特徴のハーブで、生姜との相性がいいですね。
この時期は気温や天候も不安定なうえ、暑い日には冷房を使い始めたりで身体を冷やしたり、疲れやすい季節だと思います。是非このカクテルをお試しいただき、生姜やスパイスのチカラでバータイムに元気を充填していただけたら幸いです。
以上、本日のブログは小林がお届けしました。