美味しいチーズと食材、お酒のマリアージュを堪能~チーズ勉強会@BAR Zolddich

 

先日BAR Zolddichでチーズの勉強会が行われました。今日は小林がその様子を少しレポートしてみようと思います。この勉強会は私も所属している日本バーテンダー協会の立川支部が主催。講師として「チーズ王国」本社ショップである立川の「サロン・ド・テ・チーズ王国」から大和田 百合香さんにお越し頂きました。

※ちなみに当店がいつも利用させて頂いている「フロマジュリー・ヒサダ」さん(伊勢丹立川店B1F)も同グループのチーズ専門店。(参照ブログ「女性に嬉しい美容効果アリ~当店取り扱いの美味しいチーズ3種」)

当日は、大和田さんが用意して下さった様々なタイプのチーズについてご説明を頂き、実際に試食もできるという贅沢な内容。そして、そのままでも充分に美味しいチーズを、別の食材やお酒と組み合わせて味わうことでさらにまた別の美味しさを生み出す“マリアージュ”も勉強。

当日用意して頂いたチーズは全部で9種類。全て美味しかったのですが、そのなかで特に印象的だったチーズとそのマリアージュを少しご紹介していきます。

ブリヤサヴァラン・フレ

フランスの代表的なフレッシュタイプのチーズ。クリーミーなコクがありながら優しい酸味が美味しい。少し塩味があるので、甘いものとの相性がよいとのことで用意された食材ははちみつ漬けの金柑。はちみつの甘さと金柑の酸味がこのチーズにとてもよく合います。特に女性は好むと思います。お酒と楽しむなら、ワインやブランデーは間違いないですが、ウィスキーも◯。

ハート型のブリヤサヴァラン・フレ。フルーツ系だけでなくハーブ、スパイス系とも合う。

クーロンヌ・ロショワーズ

こちらはフランス産のシェーヴル(山羊のミルクで作られる)タイプのチーズ。牛乳で作られるチーズと違って特有の香りがあるので、人によって好き嫌いが分かれるタイプですが、こちらはクセが強すぎずマイルドで、かなり食べやすいと思います。このチーズに合わせて出てきたのは…なんと赤かぶのスライス。ヤギのチーズに生野菜の組み合わせは意外でした。クラッカーと合わせて食べるよりも、さっぱりとしてくどく感じない。相性のいいお酒は、酸の効いた白ワイン、ジン。あと日本酒もとてもよく合うのだとか。いつか試してみたい。

ドーナツ型のクーロンヌ ロショワーズ。サンドレというアルカリ性の灰がまぶされている(酸化や乾燥から守る)

*ゴルゴンゾーラ・ドルチェ & ピカンテ

こちらは私も大好きな世界3大ブルーチーズの一つ、イタリアのゴルゴンゾーラ。塩味が少なくとろりとした甘口のドルチェ、水分が少なくピリリとした辛口のピカンテ。それぞれの風味とマリアージュされたのは…まずドルチェから。

ゴルゴンゾーラドルチェとカカオニブのスパイスMIX。ちなみに真ん中のナイフはブルーチーズ専用のナイフなんだそう。

欧米ではスーパーフードとして知られるカカオニブ(カカオ豆を発酵・乾燥させてフレーク状に砕いたもの)をメインに、クミンなどのスパイスをブレンドしたもの。ねっとりしたチーズにザクザクとした食感がアクセントになって美味しい。青カビの風味にカカオのビターな香りのマッチング…面白い発見でした。

そして次はピカンテ。私は洋梨のスライスと一緒に食べるのが好きですが、今回用意されていたのは何やらキレイなオレンジの羊羹のようなもの。その名もメンブリージョといって、マルメロ(西洋カリン)を甘く煮て羊羹のようにしたもの。スペインではチーズのおともとして定番らしい。

ゴルゴンゾーラ ピカンテ。メンブリージョとの組み合わせは色のコントラストも美しい。

長くなってしまいましたが、まだまだ美味しいチーズがたくさんあります。チーズ好きな方は立川のチーズ専門店に足を運んで、是非いろんなマリアージュを楽しんでみて下さい。

本当にどのチーズも美味しく頂き、知識も増えて一層チーズが好きになりました。大和田さん、ありがとうございました。 

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