一年を通して、自分の好きな食材が一番並ぶのが秋だ。
海産物では秋刀魚、秋鮭、筋子。
農作物では梨、洋梨、柿、かぼちゃ、きのこなど。
そんな中まだ食べたことのない食材があったので今回は初めて仕入れてみることにした。
それがこのポルチーニ茸だ。
ポルチーニ茸は年間を通して乾燥品が出回っているのだが、フレッッシュのものは9月からイタリアから空輸されたものが手に入るようになる。ことにポルチーニきのこは、日本でいう松茸のような存在だ。自分も乾燥品を水に戻したものしか使ったことがなかった。なので注文してから届くまでがとても楽しみだった。
やはり天然のキノコなので土や虫などが付着している。調理に入る前に固く絞った布で綺麗に拭いていく。
水洗いしてしまうとせっかくの芳香や旨味が薄まってしまうからだ。
今回の調理方法はアーリオ・オーリオ(ニンニクとオリーブオイル)で焼くだけにする。料理とは呼べないほどのシンプルさだが、せっかくの空輸便で届いたフレッシュのポルチーニなので直球勝負。うまさを引き出し、ジューシーに炒めあげる。
アーリオ・オーリオの香りと相まってポルチーニの香りが広がっていく。
乾燥品を水で戻したものとは別物の香りだ。
とろっとした食感と芳醇な香り。すっきりとした白ワインと一緒に合わせたい一品だ。
パスタの具材に入れたり、ペーストにしてソースに混ぜ込むことも出来るので肉料理にも合いそうだ。
空輸による入荷なので数に限りがあるが、また仕入れたいと思う。
ご興味のある方は是非お早めに。
ポルチーニ茸に限らず、秋のきのこは香りも良く本当にうまい。日本にも素晴らしいきのこがいっぱいあるのでそれらを使った料理はまた次回。
zolでした。