こんばんは平賀です。今回はシュトーレンというお菓子を作りましたのでご紹介します。
みなさんはシュトーレンをご存知でしょうか?シュトーレンとはドイツでクリスマスの時期になると食べられる伝統的な菓子パンで、作ってから一週間〜二週間ほど寝かしてからが食べごろと言われています。寝かしたほうがラムレーズンやドライフルーツから味が滲み出て、しっとりとした食感になります。
シュトーレンの歴史
シュトーレンの歴史がは古く、1329年にドイツのナウルムブルクという都市で誕生。クリスマスの贈り物として司教様に献上されていました。そのため今でも、シュトーレンの形は、幼子イエスを表していると言われています。
シュトーレンが誕生したときは、カトリックの教えに従って、断食の時間はバターもミルクも口にすることが禁じられていました。それに倣いシュトーレンも小麦粉、イースト、水、菜種油のみで作られていました。1491年にローマ法王の許可を得て菜種油ではなく、バターを使用する事が出来ました。また、シュトーレンには坑道と言う意味があり、鉱山を掘り進める時に作られる道のことを言います。
シュトーレンはクリスマスの日に全て食べるのではなく、アドヴェント(キリストの降誕を待ち望むクリスマス前の4週間)に合わせてクリスマスまでに1日1枚食べ、カウントダウンをする感覚で食べるのが伝統的な食べ方になります。食べ切るまでに4週間かかるので保存が利くように作られています。
シュトーレンが長期保存出来る理由!
①全体の水分量を低くして作る!
②ドライフルーツ!生地にたくさん練りこまれてる+洋酒に漬け込むことによって更に殺菌効果が高まり保存が利くと言わけです。また、今回は使用してませんが、ハーブなどを混ぜると雑菌の繁殖を抑えれます。
③生地にバターを練り込み、焼き上げた後にも溶かしたバターを表面に塗りたくります。更にその上に大量の粉糖をふりかけることによって保存性が高まります。砂糖は保存性が高い食材で、何年経ってもカビが生えないので酸化防止に向いています。
中からアルコールやフルーツが染み出し、外側はバターと粉糖でコーティングし、日が経つごとに味が馴染んでいきます。
日本ではまだ知名度が低いお菓子ですが、クリスマスの時期になったら必ず食べてもらいたい一品です。シュトーレンは下準備を含め完成まで1ヶ月かかるお菓子で、手間ひまかかっている分作った人のこだわりが伝わってきます。
年に一度しか食べれないので、是非このチャンスをお見逃しなく!
※メニューの『季節のデザート』から注文できます。