【研修旅行記】ニッカウイスキー宮城峡蒸溜所を見学~蒸溜所限定販売4種をお試しいただけます

 

先月スタッフ一同で宮城県に行き、ニッカウヰスキー株式会社仙台工場・宮城峡蒸溜所を見学させて頂きました。宮城峡蒸溜所は、山形県との県境に近い「広瀬川」と「新川」という2つの清流に囲まれた峡谷にあります。「日本のウイスキーの父」といわれる“マッサン”こと竹鶴正孝氏が、北海道の余市蒸溜所の次につくった蒸溜所です。

仙台駅前から作並温泉元湯行きの市営バスに乗ること約1時間半。目的地の「ニッカ橋」という名のバス停まで、なんと停留所の数は40カ所以上ありました。バスを降りるとまるで「となりのトトロ」に出てくるような緑いっぱいの風景です。蒸溜所入り口の案内板が出てから、木々が生い茂る道をひたすら歩きつづけて、ついに宮城峡蒸溜所に到着です。

発芽した大麦を乾燥させるための窯のような設備「キルン(乾燥塔)」は蒸溜所のシンボル。

自然との共生を大切につくられた蒸留所

“美味しいウイスキーは自然があってこそつくられる”という、竹鶴氏の信念にもとづいて設計された宮城峡蒸溜所の敷地内。蒸溜所を造る際に竹鶴氏は

  • 樹木の伐採は最小限にとどめ、電線は全て埋設すること
  • 土地は平らにならさず自然の起伏をそのまま活かすこと
  • 建造物にはレンガを使うこと

この3つを必ず守るよう指示したそうです。そのため、緑豊かなこの土地の自然と見事に調和した素晴らしい景色がそこには広がっていました。

できる限り残された木々の緑の中に、レンガ造りの建物がよく映えています。

竹鶴氏の知識と情熱がこめられた蒸溜棟

ガイドさんに案内されていよいよ蒸溜棟の中へ。そこにはバルジ型といわれる丸みを帯びたポットスチル(蒸溜釜)が並んでいました。

上向きのラインアームを持つこのポットスチルで「蒸気間接蒸留式」という方法で蒸溜が行われています。蒸気(スチーム)を使って130℃くらいでじっくり蒸溜することで、宮城峡の特徴である華やかでフルーティーなモルトが生まれています。

そして全てのポットスチルには、いいお酒ができるようにとの願いを込めて、しめ縄がかけられています。竹鶴氏の実家が「竹鶴酒造」という酒蔵だったことからしめ縄が用いられているんですね。

しめ縄がかけられたポットスチル。竹鶴氏のウイスキーに対する愛情が伝わってきます。

天使が見守る貯蔵庫で熟成していくウイスキー

貯蔵庫では使われている樽(ホワイトオーク樽)についての説明や、ウイスキーが熟成していく際に揮発して減ってしまう分=天使の分け前(Angel’s share)の話も伺いました。宮城峡では1年でだいたい全体の3%が天使たちのご褒美となっているようです。

熟成が進むにつれて綺麗な琥珀色へと変化するウイスキー。
樽職人によって魂をこめて作られた樽は、バーボンと同じく内側を焼いてから使用されます。

試飲とギフトショップで買い物

見学が終わると最後はお待ちかねの試飲タイムです。無料試飲では、シングルモルト宮城峡の他に、ブレンデッドウイスキーのスーパーニッカと、林檎のワインに林檎のブランデーを加えて熟成させたアップルワインを試飲させて頂きました。アップルワインは初めて飲みましたが、おすすめされたソーダ割りが爽やかでさっぱりとして美味しかったです。

左からアップルワイン、スーパーニッカ、宮城峡。

他にも有料試飲コーナーがあり、すでに終売しているものや、そこでしか味わえない有料試飲限定品などが豊富に揃えられていました。また、ギフトショップでは蒸溜所限定ウイスキーが販売されており、今回お店に持ち帰る用に4種類購入してきました。

シングルモルト宮城峡のキーモルト3種とシングルカフェグレーンを購入。

シングルモルト 宮城峡 モルティ&ソフト

シングルモルト宮城峡をはじめ、宮城峡蒸溜所のベースとなるモルトウイスキー。余市とは違った、芳醇で華やかな香りが特徴です。軽やかな味わいで飲みやすいです。

シングルモルト 宮城峡 フルーティ&リッチ

フルーティな香りを生み出すニッカ独自の酵母を使用することで、果実のような香りをもっています。メロンやバナナ、桃を思わせるほどの甘くて濃厚な香りが特徴的です。

シングルモルト 宮城峡 シェリー&スイート

シェリー樽特有の甘い香り、濃く赤っぽい色合いを持ちます。レーズンや干しイチジクのような甘酸っぱい口当たりが特徴です。今のところお客様にも一番人気です。

シングルカフェグレーン ウッディ&メロウ

トウモロコシを主原料とした、カフェ式連続式蒸溜機でつくられたグレーンウイスキーです。バニラのような甘い香りとオーク由来のコクと甘い味わいが特徴的です。

※こちらの蒸留所限定販売の4種類は、現在ゾルディックにてハーフショット各1000円(税込)からお試しいただけます。500mlボトル1本ずつのみですので、なくならないうちにどうぞお試しくださいませ。

最後に

今回かなり久しぶりにウイスキーの蒸溜所を訪れましたが、ニッカウヰスキーの蒸溜所は初めてでしたので、竹鶴氏のウイスキーづくりに対する情熱や、自然への敬意を知ることができ、またひとついい経験になりました。

バーテンダーとして、あらためて生産者の方々へ感謝と敬意を表し、またその方たちの思いを少しでもお客様側に伝えていけたらと思います。

以上、本日のブログは小林がお届けいたしました。

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