気候も暖かくなり、すっかり桜の季節を迎えていますね。今年はお花見などのイベント開催も難しいですが、少しでもバーで「日本の春」を感じていただけるよう、今日は桜とフレッシュな苺を使った和風カクテルを作りました。さらに今回、このカクテルの仕上げに活躍したニューアイテムがあるので、まずそちらからご紹介します。
インテリアにもなる「ハーブウォーターメーカー」
「ハーブウォーターメーカー」は見た目もオシャレな芳香蒸留器。ハーブやフルーツなど植物の香りがのった蒸留水を抽出することができます。好みのハーブなどと熱湯を注いだ容器をキャンドルで温め続けると蒸気となり、それを氷で冷やすことで芳香蒸留水が滴りおちる仕組み。
こちらを使ってカクテルの仕上げに香りづけするためのハーブウォーターを作成。今回のカクテルに合わせるのは、蓬とカモミールのハーブウォーター。乾燥した蓬とカモミールを容器に入れたら熱湯を注ぎ、中皿にフラスコ、さらに上ぶたをのせて氷をセット。キャンドルに火を灯して、優しい炎の揺らめきに癒されながら蒸留すること2~3時間…。
田舎の風景を連想させるようなどこか懐かしい香りの、蓬とカモミールのハーブウォーターの完成。あとはアトマイザーに入れて冷蔵保管しておきます。
カクテルレシピは和菓子をイメージ
ここからはカクテル本体の作成にうつります。「日本の春」ということで和菓子をイメージしたレシピ構成。植物由来の材料を使うことで味のまとまりを意識してみました。ベースにはジンの「タンカレーナンバーテン」をチョイス。※ちなみにタンカレーナンバーテンの使用ボタニカルにも先ほど登場したカモミールが含まれています!
- タンカレーナンバーテン 25ml
- いちご(とちおとめ使用) 4コ程度
- 無調整豆乳 70ml
- 桜餡 1tsp山盛り
- 食塩水 1drop
これらをよくブレンターにかけてから空気を含ませるように柔らかくシェークし、ストレーナーで濾しながらカクテルグラスに注ぎます。トッピングに桜の乾燥フレークを散らしたら、仕上げに作っておいた蓬×カモミールウォーターをワンスプレー。そしてガーニッシュに桜羊羹を添えたら完成です。
イチゴの甘みと酸味の心地よさ、豆乳由来の柔らかなテクスチャー、そして桜・蓬・カモミールが織りなす安らぎの香り。お召し上がりの際は、まず桜羊羹を一口…その後にカクテルを味わうと、桜餅のような、いちご大福のような、和菓子感。ベースにジン、そして牛乳でなく豆乳を使用することでさっぱりとしているので、重たい甘さが苦手な方にもおすすめ。暖かな春のバータイムにぜひお試しくださいませ。
以上、本日のブログは小林がお届けいたしました。